動物としての本能

しかも、自分をリードしてくれそうな強い人が好みだからといって、支配力も強く、攻撃的だったりすると、一緒になってからかなり苦労する場合があります。相手の男性の稼ぎが大変によくて、何不自由ない生活を保証してくれているのであれば、まあ我慢しようかということにもなりますが、男性に養ってもらっているわけでもないのに、一緒に暮らしている場合もあります。とくに、人間以外の動物では、こうしたケースが大部分です。なぜ、そんなことをするのというと、オスが餌を運んでこない場合は、「配偶行動」の結果として生まれてくる子供がどんな遺伝子を持っているかを予想し、メスとしては強い動物とくっついていたほうが強い固体を生むことができるし、その遺伝子は永続する可能性も高くなるからです。つまり、美醜はこの場合、「配偶行動」の決め手にはならず、固体のサバイバルを可能にする、肉体的な強弱が問題になるのです。このことからもわかるように、「配偶行動」の最も根本はやはり、遺伝子のサバイバルが可能かどうかという点です。というか、これは動物としての本能によるものでしょう。ところが現実生活のうえで、何が優位固体であるかについて考えるときは、さまざまなファクターが見え隠れしていますから、そう単純なものとはなりません。たとえば、「頭じゃない、心だよ」「器量じゃない、ハートだよ」と男女とも言いますが、その意味は身も蓋もないと言えば、やさしい女性、あるいはやさしい男性と結婚したほうが、少なくとも結婚生活は楽であるにちがいないということです。素敵なパートナーにで、出会っても幸せに付き合うには努力が必要です。

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