夫婦の順位

哺乳動物の多くの社会には順位制があるのですが、その順位制において優位に立ちたいという意志があまり強くないということです。たとえば、優しい親は子供に対してあまり権威的に振る舞いません。優しい先生もまた、子供に対して権威的な対応をしません。権威的ということは、言い換えれば、順位制において上位に立とうとすることをいいます。私たちはおうおうにして、猫のほうが犬よりも優しいと感じがちです。たしかに、犬は人間に対して忠実に仕えますが、これは順位制についての意識が強いからです。ところが、猫は群居しない動物ですから、順位制についての意識がありません。動物のなかで順位制についての意識が強いのは、ニホンザルです。家でニホンザルを飼うとわかりますが、ニホンザルはだいたい一家の亭主の次に自分を位置させ、奥さんは自分より下だと思っています。奥さんのほうが威張っていれば、奥さんのほうが上で、亭主は自分より下だと思います。ですから、ニホンザルを飼うと、夫婦が不仲になることが多いという話もあります。それはともかく、この「優しさ」は、実をいうと「三高」と矛盾するものです。たしかに、先に示したような「優しい」男性と一緒に生活していれば、あまりストレスを感じないですみます。二人が互いに順位制について一致した意識を持ち、相手に屈従することに喜びを感じるのなら、それはそれでいいわけです。まず相手がいないと、何もできないので、ここ→で相手を探してください。

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